開催日:2025.10.26~11.2

開催場所:マレーシア サバ州(ボルネオ島)

主催:SFWDA(SABAH FOUR WHEEL DRIVE ASSOCIATION)


PHOTO&TEXT:竹村吉史 PHOTO:ARIANNIE CHARLES SPECIAL THANKS:SFWDA

熱帯雨林のボルネオ島でリアルジャングルを満喫


アジア各地で開催されるクロスカントリーイベントは、過酷なリアルジャングルを舞台に行われることで世界に知られているが、その筆頭とも言えるのがマレーシアのサバ州で開催されるボルネオサファリだ。2025年の大会では、1,800人を超えるオフローダーたちが各々の4×4にレスキュー用品や8日分の食料を満載し、ジャングル奥深くまでコンボイで入っていった。

仕事に忙殺されてきた51歳 異次元のジャングルに飛び込む

 筆者はボルネオサファリ出場が年間ルーティンに組み込まれているが、今回は海外オフローディングが初という竹名秀仁氏(通称ヒデ)51歳と一緒に参加する事となった。都内でIT系企業を経営するヒデは、これまで忙しく働き詰めの人生を送ってきたそうだ。しかしここ数年でオフローディングの楽しさを知り、私の運営するアウトドアパークブロンコに来場するようになったひとり。4×4クロカンの奥深さの一歩先を見たくなったヒデは、さらなるワクワク感を追い求めてボルネオサファリに参加を踏み切ったのだ。本人曰く、ここ20年間海外渡航経験もなく、語学力もほぼゼロ、オフローディングスキルはビギナーレベルとのこと。しかし参加に際して最も大切な「思う存分楽しもう」という姿勢が明確だったため、私も相棒として参加することに大賛成した。

 とはいえ、ボルネオサファリのスタートからゴールまでは8日間。前日のミーティングや移動日などを加味すると、最低10日間は日本を離れなくてはならない。はたして会社を10日間も離れて仕事が回るのか、またクライアントから連絡を取れるようにしておいて欲しいと言われたことなどがヒデの心配の種だったが、幸いにも優秀なスタッフに恵まれていたため、10日どころか2週間も日本から離れることができた。またクライアントの案件については、空が見えればネットに接続できるスターリンクという文明の利器を借り、担当者を説得することに成功したのだ。

 また、多くの方が気になる参加費用については、エントリー費3万5千円、航空運賃往復13万円、会期中食事代約1万円に加え、スタート前後のホテル代が2泊で1万円ほど。レンタカーは車種などによって大きく異なるが、20万円から見つかることもあり、ふたりで借りれば半額となる。つまり一般的な海外旅行と比べてもさほど高いわけではなく、通常では体験することができない世界に飛び込むことができるのだ。今回ヒデは、ランドローバーのディスカバリーをレンタルして、人生初のジャングルに挑戦した。


ヒデこと竹名秀仁氏は、東京都内でIT企業リバイズ株式会社を経営する51歳。ジープとオフロードの魅力にはまり、ジープの聖地オフロードセンターとアウトドアパークブロンコを行き来する熱血漢。

マレーシアの道路は日本と同じ左側通行のため、現地でのドライビングストレスは少ない。信号よりランナバウトが多いため、独特なランナバウトルールを覚えれば安全に運転できる。またサバ州のドライバーは優しいので、合流や車線変更はとてもスムーズだ。


レンタカーにボルネオサファリのスポンサーステッカーを貼る。ステッカーの枚数は尋常ではないが、ボルネオサファリがこれだけのスポンサーに支えられているんだと実感できる。エントリーフィーの安さはこのスポンサーのおかげなのだ。

ジャングル内で誘導される際、とっさの場合は英語ではなくマレー語が飛び交うため、車内にカンペを貼り付けた。真っ直ぐはトゥルース、右カナン、左キリ、トラクションはカカイと完璧だったが、パワーウインドゥが壊れたため、最後まで車内に彼らの声は聞こえなかった…。