ニッサン ダットサン 4WDD21 1985-1980
2006年 HISTORIC4x4GRAFFITI掲載
W キャブといえばダットラだった
デビューこそライバルのピックアップ達から遅れたものの
ダブルキャブという強力なユーティリティーを引っさげて登場したダットラ
そして2代目ダットラは、真面目さが形に現れたD21だった
商用トラックから脱却したが
遊び心がもう少し欲しかった
ダットサン4WDがデビューしたのは1980年のこと。イメージカラーの真紅ボディーにブラックグリルと丸目4灯、そしてテールゲートのDATSUN のプレスが印象的なモデルで、M720の型式が与えられた。
前年に発売されたフォスター・ロデオ、ハイラックス4WDを追う形ではあったが、初のダブルキャブを採用し、若者やファミリー層にRVの魅力を強くアピールした。
ここで紹介するD21型は、テラノと同じTD27型ディーゼルエンジンを搭載した’89年式のダブルキャブだ。外見こそ完璧なトラックだが、乗り心地はソフトで、トラック然とした印象は薄い。これは初代から踏襲される独立懸架式フロントサスペンションが大きく寄与し、細かな振動をよく吸収した脚だった。
またエンジンに絶対的なパワーはなかったものの、高速域での伸びが良く、ストレスは少
なかった。ただし、急な登坂路は話が別だが…。
実はダットサンD21は、’92年を境に大きくふたつに分かれる。型式こそどちらもD21だが、後期モデルはブリスターフェンダーが採り入れられたテラノのタイプのボディーデザインとなった。それはTD27にターボチャージャーが装着され、国産ボンネットトラック初のAT車も設定された先進的なピックアップだったのだ。


ボディー同様に、直線基調のデザインで構成された車内。遊び心を刺激する宣伝とは裏腹に、実直なデザインは若いユーザーに受け入れられず、初代M720から引き継いだ勢いは失速。ハイラックス4WDに大きく水を開けられたしまった。

SPECIFICATIONS
- 車名/年式: ダットサン 4WD ダブルキャブ(BMD21)/1989年
- 全長×全幅×全高: 4,690 × 1,690 × 1,725mm
- ホイールベース: 2,950mm
- トレッド: 前/1,425mm 後/1,385mm
- 最低地上高: 220mm
- 車両重量: 1,650kg
- 乗車定員: 5名
- 形式: 水冷直列4気筒OHVディーゼル
- 総排気量: 2,663cc
- 内径×行程: 96.0 × 92.0mm
- 圧縮比: 21.8:1
- 最高出力: 85PS/4,300rpm
- 最大トルク: 18kgm/2,200rpm
- 燃料/タンク容量:軽油/60L
- トランスミッション形式: 5速MT
- 駆動方式: パートタイム4WD
- 副変速比: Hi : 1.000 Lo : 2.020
- 最終減速比: 4.875
- ステアリング形式: ボール・ナット(パワーアシスト付き)
- サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン式トーションバースプリング
- サスペンション 後: リジッドアクスル式リーフスプリング
- 主ブレーキ: 前: ベンチレーテッドディスク 後: リーディングトレーリング
- タイヤサイズ: 215R15 8PRLT
- 車両本体価格: 1,740,000円(当時)



